コーヒーと天気

台風が迫っています。まずは備えるのですが…。
今回はコーヒーと天気、です。


自然災害と共に暮らす我が国において、台風が接近するこの季節が今年もやってまいりました。
「何を呑気な」と思われた方。
もう一度書きます。


今回は、コーヒーと天気、です。


「はて?」


さあ、どんな話になるのでしょうか。書き始めるにあたって、まずは私も、コーヒーを飲みながら書いていこうかなと思っています。


コーヒー豆の栽培の話をするのが良いのだろうか、それとも、台風が接近しているにもかかわらず呑気にコーヒーを飲んでいる私のことを書くのが良いのだろうか、ふと、思案に暮れていたあの頃、あれは、記録的豪雨の中、居酒屋で飲んでいた私たちのあの思い出、甘くてほろ苦いあの思い出について書くのが良いのだろうか、いやそれとも、私の部屋でテーブルにおそろいのコーヒーカップを並べておしゃべりに興じたあの時のコーヒーの話をするのが良いのだろうか、いや待てよ、自転車をこいで「急いで行くよ」と2時間かけて自転車で走ったあの道の目的地、あの思い出のバルコニーで愛を語り合いながら飲んだコーヒーの話をするのが良いのだろうか、悩んでいます。


少しご想像頂くだけでも、構いません。


不思議なもので、どの場面を思い返してみても、飲んでいたコーヒーのイメージがとても鮮明に記憶にあるのです。それほどまでに「コーヒーが雰囲気を作る」と言っても過言ではないのかなって、ちょっと話が脱線しますが、まあ意外なことに、コーヒーの醸し出すムードと申しましょうか、これがまた程良く間を持たせるコツというか、コーヒーを飲みながら熱く議論を交わしたあの頃、グループディスカッションで一番議論が進んだのは議論の最中ではなくコーヒーを飲みながらゆったりした気分で雑談をしているときだったり、休憩して持ち込むまでにはちょっと気後れしてしまうシャイな青年時代を過ごした私の背中をそっと押してくれたあのコーヒーの味わいだったり、少し大人になった気分を感じられるあのコーヒーの苦みこそが、やはりこれが「コーヒーが雰囲気を作る」と言えるのかもしれません。


話を本題に戻します。


コーヒーを飲むときって、どんな気分でしょうか。さまざまなご意見、あるかと存じます。例えば、朝に立てるコーヒー。朝のコーヒーと言えば。


「ふと、コーヒーの香りで目が覚めた。」


と書くとまあ、ちょいとご想像頂くとして、って、この話題からどのように休憩に持ち込んだのかかなり気になっているとは思われますが(笑)、もしかしたら、この文の続きを書くとすれば、う~ん、たぶん私、コーヒーを飲みながら書くと、なんかロマンスものばかり書いてしまうみたいだなぁとか思いながら肝心のベッドシーンが書かれていないっ(笑)、とか、お叱りの言葉は多々あると存じますが、少なくともこれだけは言えます。


「コーヒーと天気は、関係ない」


台風が迫っています。私もそろそろあの朝のコーヒーを思い出しながら、この原稿を書くことができてとっても幸せな思い出を思い出させてくれた嬉しい気分で眠りに就こうと思いました。


コーヒー豆の栽培の話、ですか?
もし、テーマがコーヒー豆の栽培の話だったとしたら、
「コーヒーと天気には密接な関係がある。まるで、男と女のように。」

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